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編年(5) [序叙]

 「OS以前」とは、計算機がまだ機械としての純粋性を失っていなかった時代である。そして「OS以後」の電子計算機においては、機械的構造にあらざる機能や性能が基軸となる。

 機械的構造にあらざる機能や性能とは、何であるか。それは、シリーズ・アーキテクチャ、タイムシェアリング、仮想記憶方式、マイコン、リレーショナル型データベース、プロトコル、UNIX、MS―DOS、LAN、CASE、開放型アーキテクチャ、ウインドウズ、構造化プログラミング、インターネット、オブジェクト指向、クライアント・サーバ・システムといった、にぎやかな用語であやどられる諸々を指す。
 「ネットワーク以前」と「ネットワーク以後」という分け方も成立する。その場合、「ネットワーク以後」はさらに「クローズド・ネットワーク・アーキテクチャ」と「オープン・ネットワーク・アーキテクチャ」に区分される。
 さらにコンピュータや情報システムの運用者を基軸にすることもできる。

 ●専門家による独占の時代
 ●エンドユーザー参加の時代
 ●エンドユーザーの時代

 このような時代区分が想定されて然るべきではないか。
 ただ、このように基軸をいくつも用意しても、総合的な評価にはならない。
 総合的評価とは、時代の印象や風景を社会全般に広げて論証することである。つまり産業や社会のニーズもまた、編年の指標としなければならない。ニーズとは、すなわち社会的要請である。とすれば、筆者には、社会・経済の動きを網羅的に収録することが要求されるに違いない。
タグ:歴史
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